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理想と偽装の向こう側

第7章 利用と束縛

「乾杯~!」



出来上がったハンバーグシチューを目の前に、先ずはビールで乾杯した。



「いただきま~す!」



「召し上がれ~。熱いから気を付けてね。」



ビールを飲み落ち着いたのか小田切さんは、まったりモードである。 



「はひっ!あっつ!うまっ!」
「ぶっはっはっはっ!」



私の感嘆詞だけの発言に小田切さんは、爆笑した。



「ほはひりひゃん、はらひふひへひゅ!」



「何言ってんの~。」



片目瞑って、笑い泣きしてるし!



ハンバーグを飲み込んで再度



「小田切さん、笑い過ぎですよ!」



「いやなんか、ツボってさぁ~!俺も食べよう~。」



「ハンバーグが絶妙に煮込まれてませんか。」



「うまっ!自画自賛だね。」



この屈託ない笑顔に、心が綻ぶ。



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