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理想と偽装の向こう側

第7章 利用と束縛

「うん、そうかな。」



かな…?一応肯定した。



「そうですよね…正直広いなぁ~と。」



「婚約してたしね。勢いで買ったんだよね。」



さらっと言ってのけた。



『婚約』してたんだ…。



その瞬間、なんだか胸の奥に小さな痛みが走った。



…ん?なんだ?
よしっ!更に突っ込んでみよう!



「出会いどこだったんですかぁ~?」



「病院~。」
「病院?」




「見舞いに行ったんだ。滝島の奥さんの出産祝いで…その時にさ、看護師だったから。」 



「看護師…素敵ですね。」



ナース衣装は男性には、トキメキポイントだよね…。



「そっ!見た瞬間一目惚れ。香織んと仲間~!」



「え~!小田切さんも一目惚れだったんですか!」



ズキッ!



あれ?
まただ…。



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