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理想と偽装の向こう側

第8章 絶対服従

けど…私と小田切さんは、結ばれることはない。



『偽造』で成り立ってる『契約』。



『キスもsexもしない…。』



そう、断言されている。



小田切さんの唇が、私に触れることは、決してないんだ。 



それに元カノへの愛情も…消えることは無いだろう…。



咲き始めた想いは、無情にも摘み取られていく感覚…。



身体は嘉之に縛られながら、心は小田切さんを求めているのに…。



引き裂かれそうで…苦しいかった…。



突如、涙が一気に溢れてきた。



「…ふっ…。」



「香織…?」



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