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理想と偽装の向こう側

第8章 絶対服従

嘉之に抱かれてる現実よりも、小田切さんに手が届かない未來が、リアルに心が裂けそうだった。



どうしよう…どんどん、好きになっていくのが怖い…。



嘉之に突き上げられる度に、広がる絶望感…。



もう、イヤだ…。



もう、ヤメて…。



「はぁ…嘉…ゆ…き…。」
「香織…?」



「も…っ、あっ…も…。」



余りの苦しさに、何も考えてたくなくなった…。



「…もっと…めちゃくちゃに…して…。」



私は、気持ちと裏腹なことを口にした。



嘉之は、一瞬動きを止めたが、ニヤッと笑い更に激しく、私に入ってくる。



「あぁっ!!あっん!はっ…。」



私は、薄らぐ意識に身を任せてゆく。



「香織…俺だけ…見てろ…。」



嘉之が何か言ったみたいだけど、私は既に何度もイカされ、白濁の海に堕ちていった…。



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