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理想と偽装の向こう側

第9章 衝動と不安

「はい…この色調が気になって…。」



「へぇ…絵、好きですか?」



「はい!私も時たま描いてるんです。最近はめっきりですが。」



苦笑いしながら言うと。



「食い入るようにしてるから、なんか気になったのかと思って…気に入ってもらえたのかな?」



「はい…元々グリーン系好きですし。」



「そっか…渡辺さん、良かったらポストカードにしたのが、あるから何枚か持って行く?」



「えっ!本当ですか!欲しいです!」



「ちょっと、待っててね。あっ!いたいた!嘉之~!」



わっ!わっ!!
『須永嘉之』だっ!



「あ~?」



「この子、シエロ気に入ったんだって!ポストカードあげなよ。」



「ふ~ん。分かった…。」



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