テキストサイズ

理想と偽装の向こう側

第10章 信頼と疑惑

3年前

私も嘉之も仕事が過渡期に入り、忙しさは増して連絡もままらなくなってた。



元は、私が参加したプロジェクトに原因があった。



インテリアを取り扱う当社で、新企画が持ち上がった。



インテリアとアートのコラボによる、部屋にゆとりと芸術をとのコンセプトを提案した。 



一か八かの企画に、会社が動きだしたことは、奇跡のようだった。


 
コラボが可能な会社をピックアップし、その内のひとつが『トランスポートコーポレーション』。



トランスポートは、輸入品なども扱い、海外との取引もある。 



最近、絵画なども扱い始めていた。



個人的には、嘉之に画商が付いて欲しかったのだ。



画商が付けば、心強い後ろ楯ができる。 



メリットデメリットはそれぞれあるが、トランスはメリットの部分が大きかった。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ