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理想と偽装の向こう側

第10章 信頼と疑惑

私は携帯を握りしめたまま、しばし呆然としてしまった。



「はぁ~?」



当惑と焦りと恐怖と怒りと…色んなモノが一気に混ざり合ってく感覚が身体を廻る。



「なんなの…。」



電話をかけたが、電源が落とされてる。



「はぁ~メールしておくか。」



メールと言っても、なんて打てばいいんだろう…原因が分からな過ぎる。



よく分からないまま、とりあえず謝っておこう。 



『私、何かしたかな?とにかくゴメンね。今日も頑張ろうね。』



…納得いかないけど…ストレスが溜まってたんだろうな…。



送信…。



今日一日で、何回かメールしたが、結局一回も返信も連絡も無いままだったけど…。



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