テキストサイズ

理想と偽装の向こう側

第4章 同棲スタート

「家賃も取らない、エッチ抜きでって、本当なのかね?」



「う~ん…ノリは軽いんだけど、何となく凄い誠実な人だとは思うんだよね。」



「誠実な人が会ったばかりの女に同棲申し込むのか?下心なければ、ホモセクシャルを隠すためとか?」



「いや、彼女はいたみたいだから、それもないかと…半年くらい前から会えなくなったって言ってた。」



「会えなくなった?別れたんじゃなくて?」



「その話も最終的にはぐらかされたんだけど…何か愛情は進行形な気がするけど、状況は過去形なのが気になったな…。」



「何が言いたいのか、分かるような、分からないようななんだけど…。」



黎子は眉間にシワを寄せて、ハイネケンを一口飲む。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ