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理想と偽装の向こう側

第11章 亀裂

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二ヶ月半くらい経ち、トランスポートとの打ち合わせが入った。



担当同士だけの確認なので、端的に終わるだろう…そう思ってたら…



「いや~渡辺さん、どうしても来たいって着いて来たんですが、これも今後の勉強になるかなとも思いまして!確認だけですから、大丈夫でしょうか?」 




私は出来る限りの笑顔で、答えた。



「構わないですよ。現場知っといてもらうのも、大事かと思うので。自身の作品がどうゆう風に、関わってるかも興味深いですよね。」



「ありがとうございます!流石、渡辺さん!良かったな~須永くん!」



「はい…ありがとうございます。渡辺さん…。」



そう言って、椅子の背にもたれなから指を組んで、須永嘉之はニッコリ微笑んだ。




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