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理想と偽装の向こう側

第11章 亀裂

お昼休みになり、樋口さんとランチのあと、お茶していた。 



一人で居ると、夜に何が起きるか色々考えてしまい、落ち込みそうになるから気が紛れる。



けど…落ち込みは、更に飛び蹴りをくらい急降下するのであった。



その元凶は…



「渡辺さ~ん!樋口さ~ん!聞いて下さ~い!」



出た!
元木柚有葉!!に始まった。



「モッキーどうしたの?」



樋口さんはすっかり、フレンドリーモードになってるし!



「昨日、須永さんと飲みに行ったんですぅ!」

「良かったじゃん!」

「………。」



それ言うか!!
天然、確信犯!!



「それが~お兄さんが現れたんですよ!いきなり!」

「へぇ~。カッコいいの?」

「えっ!!」



お兄さんが、何でまた?



「背は高かったですぅ。須永さんと同じくらい、顔は割りと好みでした…けどぅ…少し飲んでたら言われたことが、ショックでしたぁ~。」

「何て~?」

「な、何…?」



嫌な感じがする…。




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