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理想と偽装の向こう側

第4章 同棲スタート

このシチュエーションに瞬間、ふふん!と不適に笑う黎子嬢の顔が浮かんできた。



『あっちの方も…我慢利くのかしら…。』



ゾクッ…。



「し、し、しません!」



「はは~赤くなって香織ん、純情だね!酒豪なのに。」



「酒豪は関係ないぃ~!」



「はははぁ~今日遅かったね。また飲んでたの?」



急に話しの切り替わり、少し戸惑った。



「学生時代の女友達と、ご飯食べてたの。流石に今日はソフトドリンクにしたんだけど…。」



「それなら、安心!また何処かで管を巻いてたらどうしようかと…。」



「巻きません!」



「香織ん、ツッコムね~!」



もしかして…体調を心配してくれたのかな…?



「明日も仕事、休むの?」


「明日は、行きます…。」


本当は、連休を取るつもりだったが、何か仕事に行こうと自然と思えた。

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