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理想と偽装の向こう側

第4章 同棲スタート

その返事に小田切さんは、ふっと微笑んだ。



よく微笑む人だな…けど、この笑顔を見ると、なんか胸がポカポカしてくるな…。



「香織んは、何時に仕事終わる?明日は定時に上がれるの?」



「定時は18時です。多分そんな今は忙しくないから定時で上がれると思うけど。」



ん?また何か策略か…!思わず警戒すると。



「明日、俺も早く帰れるから、家で一緒にご飯食べよう。」



「家で…一緒に…。」



「折角、同棲スタートだからね。乾杯しよう!小田切スペシャルカレー作るから一緒に食べよう。家なら、気にすることなく管、巻けるしね!」



出た!小田切スマイルと親指っ!!  



「小田切スペシャルカレーですか…。」



「美味いよ~!」



うっ…かなり心惹かれる。



色気より食い気になってきてる…。






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