
理想と偽装の向こう側
第11章 亀裂
「ご両親も優しかったので安心しましたぁ~。結婚しても彼の職場は関東だから、こっちに住むんですけど~。」
ご両親…会ったんだ…そりゃ婚約したんだから、会うよね…ははっ。
元木さんと嘉之のお兄さんの話しなんだから、気にする必要はない…ないけど、なんだろう…妙にやるせない気持ちになってしまう。
「あっそうだぁ~!これ見て下さい!」
元木さんは携帯を取り出し、データフォルダを開け画像を見せてきた。
「これが、ご両親です~。」
そこには嘉之のご両親が写っていた。
本当に優しそうだ…。
「これは彼です~きゃ!でぇ~これがニャンコちゃん!可愛かったです~!」
「ねこ…。」
「はい!きなこって名前なんですよ~。」
私の心臓が、強く脈打った…そこには、私に送られてきた写メと同じ、きなことじゃれている嘉之が写っていた。
ご両親…会ったんだ…そりゃ婚約したんだから、会うよね…ははっ。
元木さんと嘉之のお兄さんの話しなんだから、気にする必要はない…ないけど、なんだろう…妙にやるせない気持ちになってしまう。
「あっそうだぁ~!これ見て下さい!」
元木さんは携帯を取り出し、データフォルダを開け画像を見せてきた。
「これが、ご両親です~。」
そこには嘉之のご両親が写っていた。
本当に優しそうだ…。
「これは彼です~きゃ!でぇ~これがニャンコちゃん!可愛かったです~!」
「ねこ…。」
「はい!きなこって名前なんですよ~。」
私の心臓が、強く脈打った…そこには、私に送られてきた写メと同じ、きなことじゃれている嘉之が写っていた。
