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理想と偽装の向こう側

第11章 亀裂

私は、川の流れの先を見詰めた。



橋からの景色は、変わらない…常に弛むことなく流れていき、恵みの海へと続いている。



だから心惹かれるのだろうか…。



穏やかに…強くありたい…。



弱さに、負けたくない…。



毅然と前を向いて、突き進みたい…。



もう一度、眼を瞑り静かに開く…そこには光が反射しキラキラ輝く世界があった。



大きく息を吸い込み深呼吸し、



「よしっ!!」



気合いを入れ髪を翻し、私はダッシュで走り出した。



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