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理想と偽装の向こう側

第15章 発動

「とにかく、早くこの場を離れましょう!」



「えっ!あぁ…分かったよ。」



流石、小田切さん何か悟ったようだが、私と考えてることは違うだろうな…。



「不審者に思われちゃうかな?さっきの人も何か叫んでなかった?」



もう!天然過ぎますよ!



逆に、不審者を増やすから!



「小田切さん…何もしなくても、目立ってる自覚ありますか?」



「へっ?俺、変な格好してるかな?普通にスーツなんだけど。」



駄目だこりゃ…。



でも、そこが小田切さんの魅力なんだろうな…滝島さんが、



『小田切モテるけど、モテないよ。』



と言ってた意味が分かった気がした。



思いが通じ難い…更に高嶺になるよね…。



イケメンなのも大変だな…。



そんなことを一人勝手に、考えてたら



「ねぇ!香織ん!」
「何ですか?」



「病院、行かない?」



ゲッ!それが目的かっ!


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