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理想と偽装の向こう側

第16章 懐古

照れくさそうに、俺の横を通り過ぎていった…けど…。



印象的だった…。



真っ直ぐと決意を持って、前に向かってく熱さを感じる、直向きな瞳だった…。



何か…羨ましいな。



俺もあんな熱い瞳になれる日…くるかな。



橋の真ん中で足を止め、さっきの子が見詰めてた方向を眺めると、水面がキラキラ輝いていた。



確かに何か少し、前向きになれそうな気がする。



思いを廻らし滝島に、メールを送った…。



『明日、病院に行って大丈夫か?』



直ぐに返信は届き、バイブが震える。



『待ってるわvvv』



アイツ…思わず苦笑い。



お祝い、何がいいかな…。



携帯で、色々出産祝いを調べつつ、橋を渡ってアパートに帰った。



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