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理想と偽装の向こう側

第16章 懐古

「小田切さん!パンダ見て良いですか!」



笑顔で振り向きながら、そう言われ 



「ははっ!1日かけて全部見れば良いよ~!」



何処でも、着いていくからさ!



「ありがとうございます!」



水越さんは、はしゃぎながら園内マップを眺めていた。 


◎ ◎ ◎ ◎

一頻り見て、売店に行くと動物の被り物があった。
パンダやらウサギやらあって結構可愛くて、気になってしまった。 


「小田切さ~ん。」



お土産を買っていた水越さんが、俺を見付けて近寄って来たもんだから、ついつい



「水越さん…ちょっといいかな?」



「何ですか?」



側まで来た彼女に、ウサギを被り物を被らせた。



「きゃ!」
「うん…似合う…。次、パンダ!」



「へ?パンダ?」



そして、ウサギを外してパンダを被せる。



パンダも似合うな…。



「お…小田切さん?」



水越さんは、何がなんだか状態だっただろう、色々試し



「熊も、可愛いいね…。」



でも流石に買っては帰れないし、家にこれがあるのもな…でも可愛いな…。



等と真剣に、悩んでしまった。


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