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理想と偽装の向こう側

第5章 トラウマ

そうだ、何のお香かは分からないけど、嗅いだことのある香りだ。



「小田切さん、何かお香とか焚いたところ行きました…?」



「ん~お香?焚いて場所はあったかも、何か気になる?」



「あ…いえ、そんな気にすることじゃないですよね。お腹が空き過ぎで過敏になったのかも!」



「そんなに空いてるなら、先食べよっか?」



「いや、そこまで食い意地は張ってませんよ~。」



笑って流してしまった。



そうだよな…そんな気にすることじゃないのに、何だろうか?



最近は、お香を売ってるアジア系のお店とかもいっぱいあるし、道端でも売ってるし…。



でも、その香りとも違う気がする……。


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