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理想と偽装の向こう側

第5章 トラウマ

結局、先に食事することになり、市内の人気の焼き肉屋の駐車場に入る。



あぁ…焼けるお肉の芳ばし香りが胃袋を刺激する。
一瞬にして、さっきまでの香りは吹き飛んだ。



「俺、運転だからソフトドリンクにするけど、香織ん飲みたかったらアルコールどうぞ。」



「…小田切さん、私を蟒蛇(うわばみ)に鍛えたいんですか?」



「はははは~!こればかりは気質もあるからね!」



「つまり、それって…。」



私が元々、蟒蛇ってことかっ!!ツッこむ矢先に



「烏龍茶と生中と、タン塩、上カルビ二人前とナムルと…。」



とっとと注文してるし!
またしても小田切返し!



「あっ、香織んは、何が好き?」



「あ~タンとハラミと…レバ刺しが~。」



釣られてリクエスト。



「んじゃ、タン三人前、ハラミと、レバ刺し扱ってます?」



「ありますよ。」



「じゃあ、一人前お願いね。」



と、ニッコリ小田切スマイルに、注文取ってた女性店員さんの頬が赤くなる。



「サンチェは、付くよね。」



「はい!」



「沢山お願いね。」



「畏まりましたvvv」



ハートが飛んで見えたよぅ~。

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