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理想と偽装の向こう側

第18章 永久と再会

1年前

「ふぅ~。」



目頭を指で抑えると、ズキッとする。



寝る時間を削って、会社でも家でもパソコンと睨めっこしてるから、眼に疲労感を感じる。



会社の企画の方も、大詰めに入ってきて、忙しさはピークだった。



少しでも病院に寄れるよう、スケジュールをタイトに切り詰めてるのもあって、ほぼ土日も休み無し状態だった。



「小田切~差し入れ~!」



滝島が、頬に甘めの缶コーヒーを当ててきた。



「サンキュー!」



「疲れた時の、甘いもの補給~!」



「ん…。凄い甘いのに、旨く感じるわ~。」



「正に俺の愛そのものだろ!」



「…そうだな…普段だったら、後味悪いしつこさなところ?」



「なぬっ!おぬし、本当にツンデレだな!素直になれよ!」



「はいはい!」



端から見ても下らない会話だが正直、滝島には沢山助けられていた。



サポートしてもらってなかったら、とっくに精神的にイカれてただろうな…。 


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