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理想と偽装の向こう側

第18章 永久と再会

企画も順調に進んでるのもあって、この山場を乗り越えたら、後半は滝島がメインで引き継いで貰えるよう、課長も打診してくれた。



取引先の評価も今のところ上々なので、部長も納得してくれた。



何より、功績的には滝島は飽くまでもサポートととして名が残るだけの形なのに、残りを請け負ってくれる気持ちが本当に有り難かったし、滝島なら安心して任せられた。



配慮に関しては、社内一番だろう。 



「滝島…星叶(せいか)ちゃん、元気?」



俺の問いかけに、父親らしい笑顔で



「元気やでぇ~!待ち受けにしてんけど~…。」



「なに…見せてくれんの?」



「勿体ないから、見せへん!!」



「ぶっ!」



予想外にかわされ、思わずコーヒーを吹きそうになった。



「うっそぴょ~ん!写メールしてやるよ!」



「サンキュー…。」



「へっ?欲しいの?」



断ると思ったのか、マジで驚いている。



「光花に見せてあげたいからさ。多分…喜ぶから。」



一瞬、滝島は無言になり



「…いくらでも、送ってやるよ…。なんなら、光花ちゃんに直メでっ!」



「それは、ダメっ!!」



「ちぇ~!ケチ~。」



滝島は唇を尖らせながら、星叶ちゃんの写メを送ってくれた。 

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