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理想と偽装の向こう側

第18章 永久と再会

途端、彼女は叫んだ。



「ダメッ!死ぬ!!」



この流れで、何でそんなセリフが吐き出されるかは、正直解らなかったけど、『死』との言葉に敏感になっていた俺は…



「死なせないよ。」



本気で、そう答えた。 



もし、君が死にたくても、今度こそ守るんだ…。



独り善がりな正義感が、沸き上がる。



「えっ?いや、違っ…そう言いことじゃなくて…。」



あぁ…多分いっぱいいっぱいなんだね。



一気にしょい込むタイプかな?



「まず、お試しでもいいんじゃない。」



「お試しも…なにも…。」



「これも何かの縁ですよ。」



我ながら若干、支離滅裂だよな。



でも、全面拒否じゃないのは感じた。



「…考え…させて下さい…。」



ほらね…。



「オッケーィ!!じゃあ、一週間猶予あげる~!」



後は、強引に押し切るしかない!


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