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パチンッ…。



最後のピースが、ハマった感覚。



小田切さんは、私を腕の中で包んだまま、光花さんとの事と同棲の理由を話し終わった。



私は、ただ茫然とした。



何で…こうなったの？



「ごめん…香織ん…。俺の弱さに…君を巻き込んだんだ。前に進もうとしてた君を引き摺り込んだんだ…。」



瞬間…一気に涙が溢れてきた。　



「ふっ…。」



ボタボタと、止めどなく滴り落ちる。



「ごめん！香織ん、傷ついたよね！」



違う！



「香織んが嫌なら、同棲解消も仕方ないから。」



違う！違う！！



「違うの…。」



余りにも、悲しかった…。



小田切さんと光花さんの別れが…。



こんなに優し二人が、無情にも引き裂かれた。



ただ、お互いを大事に思って、純粋に愛し合ってただけなのに…。



小田切さんの未来を守ろうとした、光花さん…。
光花さん気持ちを包もうとした、小田切さん…。



小田切さんを闇に落とすくらい、光花さんは小田切さんの太陽だった。



何で奪われなきゃいけなかったんだろう？