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理想と偽装の向こう側

第19章 罪悪感?

「嘉之が…うちの会社にイタリアへの研究員の話を持って来て…その研究員が私になるかもしれなくて…。」



「えっ…。イタリアに…。」



小田切さんは、眼を見開いた。



「あっ!でも、事が大きいので社長がオッケーしないと、話自体進まないから!だから、まだ決定するかも分からなくて!」 



「決定したら…。行っちゃうの?」



真剣な眼で問い掛ける…。



ドキンッ!



「う、ううん!行かない!」



「出来るの?会社から、そんな大きな企画任されたら、香織んのやりたい事とかも出来るかもしれないよ…。」



小田切さん…。



「でも…それは日本でも出来ると思うし…。何より…。」



私は彼の眼を真っ直ぐ、見つめて



「小田切さんの側に、まだ居たいから…。」



「えっ…。」



小田切さんは、驚いた。



意外だったのかな。



「側…寄っていいかな?」


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