テキストサイズ

理想と偽装の向こう側

第19章 罪悪感?

「シャァァ―――!」



シャワーを強めにして、顔に当てる。



髪を指で鋤いて、後ろに流す。



「はぁぁ…。」



水を頭から掛かりながら、顔を両手で覆って俯く。



小田切さんが、私が側に居るのを許してくれている限り、自分の気持ちに素直に…近付いていこうと思ったのに…。



ホック外されただけで、こんなにドキドキしてたら、もし万が一な事が起きたら私どうなるんだろ…。



『…香織ん…心の準備、出来る?』



『香織んを…メチャクチャにしちゃうかもよ…。』



ドキンッ!



「はぁぁ…どう言う意味なのかな…。」



髪を結い上げ、鼻先お湯が掛からないところまで浸かり



「ブクブクブク…。」



口から出た空気が、音を立てて水面に上がる。



そんな状態で、小田切さんの言葉や行動を頭の中でもエンドレスループさせていたら…。



逆上せてしまった…。



はぁぁぁ~。



悶々とする~~~!!

ストーリーメニュー

TOPTOPへ