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理想と偽装の向こう側

第19章 罪悪感?

光花さんの事が、脳裏を過る。



「小田切さん…。」



「香織ん、行こう!」 



小田切さんは伝票を持って、立ち上がる。



「企画が通ったら、香織は俺とイタリアに行くからな!」



負け惜しみの様に嘉之は、小田切さんの背中に吐き捨てる。



ゆっくり振り向きながら、小田切さんは



「それは、香織が決めるよ。」



「小田切さん。」



「香織ん、行こう~!お腹、空いたでしょ!美味しい定食屋があるから、マドンナの京子ちゃん紹介してあげるよ。」



「えっ!京子ちゃん?」



な、何がなんだか!



チラリと嘉之に目線をやると、睨む様に私たちを見ていた。



ゾクリッ…。



また、一波乱ある様な気がした…。 

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