テキストサイズ

理想と偽装の向こう側

第19章 罪悪感?

「カランッ!カランッ!」



呼鈴が再度、響き渡る。



「小田切さん!あ、あのね!」



「妊娠なんて、してないんでしょ。」



「へっ!何で分かったの?」



小田切さんは、ニヤリと笑って



「してたら、こんなに必死で、その靴で走らないし、土曜日だって控えてたビール飲んでたじゃん。」



「あっ!」



セミダブルで頭いっぱいだったから、忘れてた!



「嘉之が真剣に話してたんだけどさぁ~あの晩の事思い返すと、顔が緩みそうで堪えるの大変だったよ~。」



「そんなに…面白かったんだ。」



「他にも…色々とあったしね…。」



ドキュンッ!



意味深な言葉と小田切さんの艶っぽい視線が、私の心臓を飛び上がらせる。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ