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理想と偽装の向こう側

第5章 トラウマ

…昨日の焼き肉といい、さっきのポンポンといい…端から見てたらラブラブだよね…。



いくら偽装同棲だとしても、簡単に出来るもんかな…?



………。



いいや…小田切イリュージョンだ!!
………。



色々あって、訳が分かんなくなりつつある。
考え過ぎるのは、悪いクセだ。



「香織ん、大丈夫~?」



「はい…なんとか修正しました。」



「ははは、修正って!素でも可愛いから平気じゃん!」



「ハハハハハァ~。」



釣られて思わずカラ笑い。



だ~か~ら~!
然り気無さ過ぎるんだってばぁ~!
心臓バクバクするから止めて!!



声にならない声を胸の内で轟かせてることなんぞ、露知らず。



「あ~ここ、ここ!シーツとか何枚か買っといた方が良くない?」



「はぁ~。まあ確かに…。色々ありますね…。」



てかさ…明らかに、お試し期間無視の流れになってるよね?

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