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理想と偽装の向こう側

第19章 罪悪感?

「はいよ~日替わり二人前!小田ちゃん大盛にしといたよ!彼女は普通でいいかい?」



京子さんがそう聞くと、



「香織ん、ご飯足りる?」
「足ります!」



笑いながら答えたら、京子さんは嬉しそうに、



「じゃあ、彼女には後でデザートサービスしたげるよ!」



「あ、ありがとうございます!」



京子さん!優しい~!



「京子さん、素敵だね!」



「カッコいいでしょ~!」



「うん!美味しそう~頂きま~す!」



お味噌汁を口に付けると、



「京子さん香織んの事、多分彼女だと思っちゃったね~。」



「ぶっ!」



なっ!
また、サラリとぉ~そんな事を!



「香織ん、汁物吹くの癖?」



分かって言ってるでしょ!



「癖な訳ありません!」



「で、結果出たの?」



そして、この切り返し!



姿勢を正して、改まって



「ゴホン…神経性胃炎でした…。」



小田切さんは、黙って少し俯いて片手で目元を覆い



「…そっか…良かった…。」



その一言が、本当に安心したんだろう、重く聞こえて胸が痛くなる。


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