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理想と偽装の向こう側

第20章 さよなら

◎ ◎ ◎ ◎

「クックックッ…香織ん、もう一本何か飲む?」



「はい…。」



下唇突き出してスプーンを噛んでる私に、小田切さんはさっきから笑いが止まらない。



狙ったかの様に、お腹なるんだもん!



ビールを缶を渡してくれながら



「胃の調子も善くなってきたのかもね!元気な証拠なんじゃない…クスクス。」



口元に拳を当てて堪えてますが、面白くて仕方ない感じだ。 



いいよ~だ!



どうせ色気より食い気ですよ!
グスン…。



残りの炒飯をつつきながら、ビールを開けてる小田切さんをチラ見する。



あそこまで言ったんだから…私の気持ち気付いてるのかな?



小田切さんは、私の目線に気付いてニッコリ微笑み



「お代わり?」



ドキンッ!



台詞に反して、トキメイてしまった!

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