テキストサイズ

母を観察?

第4章 母…作家の顔

母が珍しく仕事を(作家の)している…



母の作家スタイルは、ひたすらアイディアやひらめきをノートに書く。


テレビを見ていても『あっ』と言うと、ノートにカキカキ…


後、ボーッとしている時は大抵、頭の中でストーリーが動いているみたいで…

話しかけると…



『あ〜…切れた…』

と、落胆する。


小さいときは、タイミングが解らずよく話しかけていた…


『羚くん…お母さんね…
今、頭の中でお仕事中』






まったく解りませんでした



仕事とは、父の様にスーツを着て会社に行く…と思っていたちびっ子だったから…頭の中に会社があるのか?と真剣に信じていた…


俺ってかわいいでしょ?


小学校低学年の時は、母の職業がレアなのを知って鼻も高かった。

高学年になったら、母の職業が作家だと正しく認識できたが…ジャンルの危うさが解ったのは6年の時だった…

さすがにBLの意味が解った時は…ドン引きしたのを覚えている…


父の判断で中学卒業までは、母の作風は秘密にすることにした。


BL作品の他にも、エッセイや漫画の原作もやっていたのが幸い…そっちメインとした。


さすがに、BLを全般にだすのは…教育上…ね…


母は気にしないのに…と、言ったが


「周りが気にするから」


と父の一言で決定!!!

ストーリーメニュー

TOPTOPへ