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赤井は…だまったまま…

俯いていた…





『ごめんね…
小説と現実はやっぱり…違うんだよ。
やっぱり…、残酷な事って沢山あるし
理解されにくい事なんだよ…。』




「…」


「母さん…」



『それでも、 私や羚君はちゃんと理解してあげられる。
もし、男性が好きなままでも
私たちは、赤井君を一人の人間として付き合っていくつもりだよ。』




「トキネ…さん…」



母は赤井の手をしっかりと掴んだ。



『幸い、トキネさんのはそちらの恋愛には知識も理解も興味もある!!!
これからも相談や息抜きにおいで、
ここなら、自然体でいていいから。』



「はい…
ありがとうございます。」



赤井は…
来た時とは大分顔付きが変わった気がする。




「赤井…大丈夫か？」


「ああ…朝生、悪かったな。変な話し…しちまって」

「いや、変じゃね〜よ。
俺は、そんな世界を小さい頃から母に叩き込まれて来たからな。
ただ…リアルで出会ったのは…赤井が始めてで…ビックリはした」




『そ〜なのよね…
羚君…ノーマルなのよね…残念…
と、言うことで…見込のある赤井君はトキネさんの…出筆活動に協力してください…。』




「え？」



…赤井…



母のネタに…されるのか？



頑張れ………………