
~多重人格パートタイムラヴァー・ガール~
第5章 紫音の話①
「なんだここは?」
目が覚めるとワタシは知らない部屋にいた。いつものこととはいえ、そこに人がいると苛つく。
前に白衣を着た男がいる。
弱っチョロそうなヤツだ。
医者?
ワタシのことを探るような目で見ている。
ムカついた。
「オイ!オマエ何ジロジロ見てるんだよ。ここはなんだってきいてるんだよ!」
ワタシはおもいっきり目の前の机を蹴りあげた。
大げさなくらいの音とともに机の上の物が飛び散った
「ヒィャー」
後ろで女の声がした。
振り返って見ると、あの女と……あの男だった。
「またオマエらかよ」
ワタシは言った。
「何かたくらんでるな?オマエたちワタシに何かしようとしたら絶対に許さないから覚悟するんだよ」
絞るように低い声でそう言うと、女は怯えてガタガタ震え出した。
男は女の肩を抱きワタシを恐々と見ている。
そんな姿を見ると、ワタシは余計に腹が立って、もっと脅してやろうと思ったが問題は前にいる白衣の男なので、こいつらは放っておくことにした。
「オマエは誰だ?」
コイツはさっきから顔色一つ変えないでワタシを見続けている。
「うん?初めに自己紹介したけど忘れたのかな?僕はこの病院の医者で山口だ」
ワタシはこの手の言われ方が嫌いだ。さっきあったことをワタシが覚えてないように言われることだ。ワタシはスルーした。
「ではキミは誰かな?」
医者が言った。
「ワタシはシオン紫の音と書いて紫音」
「紫音さん。お歳は?」
「20歳」
目が覚めるとワタシは知らない部屋にいた。いつものこととはいえ、そこに人がいると苛つく。
前に白衣を着た男がいる。
弱っチョロそうなヤツだ。
医者?
ワタシのことを探るような目で見ている。
ムカついた。
「オイ!オマエ何ジロジロ見てるんだよ。ここはなんだってきいてるんだよ!」
ワタシはおもいっきり目の前の机を蹴りあげた。
大げさなくらいの音とともに机の上の物が飛び散った
「ヒィャー」
後ろで女の声がした。
振り返って見ると、あの女と……あの男だった。
「またオマエらかよ」
ワタシは言った。
「何かたくらんでるな?オマエたちワタシに何かしようとしたら絶対に許さないから覚悟するんだよ」
絞るように低い声でそう言うと、女は怯えてガタガタ震え出した。
男は女の肩を抱きワタシを恐々と見ている。
そんな姿を見ると、ワタシは余計に腹が立って、もっと脅してやろうと思ったが問題は前にいる白衣の男なので、こいつらは放っておくことにした。
「オマエは誰だ?」
コイツはさっきから顔色一つ変えないでワタシを見続けている。
「うん?初めに自己紹介したけど忘れたのかな?僕はこの病院の医者で山口だ」
ワタシはこの手の言われ方が嫌いだ。さっきあったことをワタシが覚えてないように言われることだ。ワタシはスルーした。
「ではキミは誰かな?」
医者が言った。
「ワタシはシオン紫の音と書いて紫音」
「紫音さん。お歳は?」
「20歳」
