
~多重人格パートタイムラヴァー・ガール~
第126章 美香のPartTimeLove24
アタシは他人からよくジロジロと見られる。
そんなにアタシは人と違うの?変わっているの?
意味のわからない視線を浴びながらアタシはいつもそんな風に思い憂鬱になった。
でも、今アタシを見ているこのおじさんの視線の意味はわかる。アタシは商品としての価値を量られているのだ。
そう思った時に我に返ったように思い出した。
そうだ。仕事だ。
「はじめまして。ミカといいます。宜しくお願いします」
アタシはそう言ってお客さんに軽く会釈をした。
「ミカちゃんだね。この仕事は初めたばかりなんだってね。とりあえずはそこに座ろうかな。」
お客さんは微笑みながら、向かいのソファーを指差して言った。
「そうなんです。今日が、お客さんが初めてなんです。わからないことばかりですが宜しくお願いします。でもアタシが始めたばかりっていうのはお店のスタッフさんからきいたのですね?」
「そうだよ。予約した時に電話で教えてくれたんや。それにホームページにも書いてあったしな」
お客さんは、アタシの胸と脚をチラチラ見ながらそう言った。
アタシは、このお客さんのことを何も知らない。でもお客さんはアタシのことを少し知っている。本当のアタシのことではないにせよ。うん。これはこれで楽なことだ。アタシはそう思った。
お客さんにコース(時間)を決めてもらってお店に電話をかけた。
「2万3千もらって下さいね。10分前にはこちらから電話するからね。頑張って下さい 」ケンさんがそう言って電話を切った。
アタシはお客さんに金額を伝え、お金をもらった。
2万3千円。アタシが他人からもらう初めてのお金だった。
アタシにはまったくリアリティーが無かった。
2万3千。23000。ニマンサンゼン。
この数字にどれほどの意味があるのか?高いのか?安いのか?
わからない。
でも確かに今、アタシはお金をもらった。
さぁここからだ。
お金をバックに入れようとして立ち上がっていたアタシを、いきなりお客さんが後ろから抱きしめた。
そんなにアタシは人と違うの?変わっているの?
意味のわからない視線を浴びながらアタシはいつもそんな風に思い憂鬱になった。
でも、今アタシを見ているこのおじさんの視線の意味はわかる。アタシは商品としての価値を量られているのだ。
そう思った時に我に返ったように思い出した。
そうだ。仕事だ。
「はじめまして。ミカといいます。宜しくお願いします」
アタシはそう言ってお客さんに軽く会釈をした。
「ミカちゃんだね。この仕事は初めたばかりなんだってね。とりあえずはそこに座ろうかな。」
お客さんは微笑みながら、向かいのソファーを指差して言った。
「そうなんです。今日が、お客さんが初めてなんです。わからないことばかりですが宜しくお願いします。でもアタシが始めたばかりっていうのはお店のスタッフさんからきいたのですね?」
「そうだよ。予約した時に電話で教えてくれたんや。それにホームページにも書いてあったしな」
お客さんは、アタシの胸と脚をチラチラ見ながらそう言った。
アタシは、このお客さんのことを何も知らない。でもお客さんはアタシのことを少し知っている。本当のアタシのことではないにせよ。うん。これはこれで楽なことだ。アタシはそう思った。
お客さんにコース(時間)を決めてもらってお店に電話をかけた。
「2万3千もらって下さいね。10分前にはこちらから電話するからね。頑張って下さい 」ケンさんがそう言って電話を切った。
アタシはお客さんに金額を伝え、お金をもらった。
2万3千円。アタシが他人からもらう初めてのお金だった。
アタシにはまったくリアリティーが無かった。
2万3千。23000。ニマンサンゼン。
この数字にどれほどの意味があるのか?高いのか?安いのか?
わからない。
でも確かに今、アタシはお金をもらった。
さぁここからだ。
お金をバックに入れようとして立ち上がっていたアタシを、いきなりお客さんが後ろから抱きしめた。
