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可愛い君

第13章 旅行先で…

私は中庭から


とぼとぼとゆっくり歩きながら
部屋に戻る道を歩いていた。



部屋に曲がる角に差し掛かった時
知っている人物が抱き合っていた。



一さん…
美玲さん…

ゾクッ

背伸びして一さんに抱きつきキスをしている
美玲さんと眼があった…




いや…


私は後退り、
方向転換をし踵を返し走り出した。



思っていたことが

現実になってしまった。



最初から嫌な感じはしてた。


あの美玲さんて人には。


私は非常階段から部屋へ戻り


浴衣から服に着替え

携帯と財布を手に旅館を飛び出した。



恋愛に運のない私…



もぅ誰も好きにならない。




そう思った瞬間だった。

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