可愛い君
第14章 崩れていく関係。
「ん……」
私……一さんに抱かれたんだ。
気怠い体を起こし隣を見た。
一さん……眠ってる。
私はそっと体を起こしベッドを抜け出した。
ベッド周辺に散らばった服をかき集め
着替えを済ませた。
何時だろ……
時刻は朝の4時半……
飛行機の時間まであと5時間…。
私は手帳を取りだし一さんへ手紙を書いた。
ベッドで眠る一さんに
最後のお別れを…
「一さん……今までありがとう。
愛してるよ。…お幸せに…。」
涙が止まらない…。
ありがとう一さん……。
本当に大好きだよ。
私は彼にお別れの挨拶を呟いて、
一さんの部屋を後にした。
パタン…。
「……………………っ。…………莢……
も……………………とに…………終わりなのか?…」