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そんな想い

第7章 反撃


松岡さんの口内を、好き放題に蹂躙していた。

無我夢中だったから気づかなかったが、松岡さんはほぼ無抵抗だった。

あれ?

殴るとか、蹴るとか、突き飛ばすとか、そういう反応は?

唇を放し、松岡さんを見つめる。

あらぬ方向を見つめていた瞳が、俺に向けられた。

なんで?

どうして?

嫌じゃないの?

いろんな言葉が出そうになるけど、すべて不発。

俺はただただ松岡さんを見つめていた。

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