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そんな想い

第7章 反撃


感じる唇の弾力。

柔らかく、なめらかな舌。

時折漏れる吐息。

ぎゅっとしがみついた腕。

すべてが、愛おしかった。

この夢のような時が終わらないことを、俺は心から願っていた。

けれど、松岡さんは、静かに下を向き、俺の胸を押した。

俺も黙って従った。

しがみついていた腕を緩めると、松岡さんが俺の目を見て口を開いた。

「なぁ…」

「…」

「ぷっ!」

真剣な顔をしていたと思ったら、急に吹き出す松岡さん。

「え?」

俺は混乱した。

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