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そんな想い

第7章 反撃


「だから、そんな顔すんなよ」

「え? え?」

松岡さんは俺の眉間を指で押した。

「怒ったような、泣きそうなような、困ったような、照れたような…」

「俺、そんな複雑な顔してますか?」

「あぁ。一言では形容できない顔だな」

「…スイマセン」

何故かとっさに謝ってしまった。

すると松岡さんは小さく声を上げて笑った。

その笑顔は本当に優しくて、「あぁ、俺はやっぱり、この人が好きなんだなぁ」と改めて思った。


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