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そんな想い

第9章 夢なら醒めないで


息をのむ。

松岡さんの言葉を待つ。

ただただ、じっと。

「俺は…」

言葉を探してるように見えた。

ウソをつこうとか、誤魔化そうとかでなく、胸の中にある感情をどうやって表現しようか…と。

「俺に抱きしめられて、どうですか?」

「どうって…」

「俺とキスして、嫌じゃなかったですか?」

「…嫌じゃない」

「じゃあ、俺とエッチできますか?」

「そ、それは…」

松岡さんが言い淀む。

「嫌なんですね…」

「嫌とかいいとか、わかんねぇんだよ!」

「嫌じゃない?」

「だから、わかんないんだって!」

松岡さんは、子供みたいに膨れて見せた。

その顔の可愛いこと。

俺はつい、笑ってしまった。

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