本気の告白を君へ~出逢えた奇跡~
第6章 思い出
遊びたいのに、人見知りを
してしまって素直に
返事が出来ないのが嫌だった
いつも1人で本を読んだり
人形で遊んだり…
もう1人が寂しくて嫌だった…
『ふぇぇ…っ』
その時……
『…だい…じょーぶ…?』
1人の男の子が話し掛けてきた
『ぇ…?』
『何で泣いてるの…?
皆と遊ぼうよ…』
その男の子は
あたしの返事も待たずに……
手を引いて皆のとこに
あたしを連れて行った
『先生~』
『あきくん、どうしたの?』
『お話読んでっ! 白雪姫~』
『え……白雪姫…??』
男の子が何故白雪姫がいいと
言ったのか先生は不思議に
思ったのだろう
『雪ちゃんと一緒に、 お話聞くっ』
そう言ってあたしを引っ張った
『わっ』
『雪乃ちゃん…一緒に白雪姫っ』
一緒に遊ぼうと…
手を引いてくれたのが嬉しくて…
『…うんっ』
あたしのために白雪姫を選んで
くれたんだって思うと…
すごく…嬉しくて…
あれからあたしは その男の子と良く話すようになった