テキストサイズ

本気の告白を君へ~出逢えた奇跡~

第6章 思い出




「…………雪ちゃん」

あたしは思い出した

あきくんの事…

「あきくん……なの…?」

「そうだよ!!
あきらだよ…。
やっと…思い出してくれた…」

ついに我慢出来なかったのか
輝の頬には涙がつたっていた…

ギュゥ

「…あ…きら?」

「雪乃…っ…、
もう俺の事嫌い…?
好きじゃない…?」

「え…??」

「……好きなはずないよね…。
10年もどっか行ってた奴なんか…
好きじゃないよね…。
その上迷惑までかけて…ごめん…っ」

………何言ってんのバカ

「…そんな訳ないでしょ…」

「…ぇ…?」

「嫌いな訳ないでしょ?
びっくりはしたけど…別に
迷惑とは思ってない」

「…ほんと…?」

あたしは思わず笑ってしまった

「クスッ…ほら泣かないの…ね?」

輝はあたしを抱き締めたまま
まだ泣いている

「だって雪乃がぁぁっ」

「はいはい…」

まったく…イケメンが
台無しじゃんか…w



そのあとも輝はあたしを
ずっと抱き締めていた

あたしは……
輝を撫でていた

輝があの時してくれたように…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ