はぴねすっ!!!?
第20章 春の気持ち
か、薫?!
昼間からなにやってんのーーー!
こ、この教室か?
ちらっと覗くと二つの影が艶かしく動いてるのがわかる。
おおおおおおおお、の、覗いちまった!!!
や、やっぱり、痴女かもしんない!!
「なーにしてんの?つばきん?」
「うわっ!」
突然後ろから声が聞こえたと思ったら春がぴったりと後ろにいた。
「アッアッアッウッ......ンンッ.....も、もう......
い、いかせてぇ.....」
わわわわわわわわ!
「なーるほど。つばきん覗き見ー?」
「しっ静かに!違う!たまたま通りかかったときにその......も、もなか.....」
「は?もなか?」
ちっ、隠喩の通じないやつめ!
「最中と書いて"もなか"と読む!!!」
その時、教室からは短い叫び声みたいなのが聞こえたため、恐らく情事が終わったようだ。
「プッ......や、やべぇ.....ククク......セックス中のことをモナカで間接的にいうとか.....ククク.....」
「んなダイレクトにいわないでくれぇ!!」
「誰だ?」
ま、まずい!気づかれた!!
薫がドアに近づいて来るのがわかる。
真っ青だ。ホントに血の気がサーーっとひく。
ひ、人の情事みてたなんて。しかも同じ特別生の。
足音は無情にそのまま近づいてくる。