はぴねすっ!!!?
第23章 優しいがゆえに
ある時、小学生だった俺は熱を出して学校を休んだ。
普通の人はどうだろうか。
そんなときは母親か父親が面倒見てくれたんじゃないか?
でも、俺の家は違う。もちろん心配はしてくれた。
でも俺は優先ではなかった。
「優?」
「母さん......」
「大丈夫?辛いよね?.....ホントは看病してあげたいんだけど......病院から連絡があって、静が体調崩したらしいの。だから.....ごめんね?」
「......大丈夫だよ、母さん。早く静兄ちゃんのところにいってあげて?」
「お、いたいた。優~大丈夫か?父さんが看病しようか?」
「......ううん、大丈夫。父さんもせっかく休みとったんだから、修兄ちゃんの演劇発表会、いってきなよ。ね?」
いかないでほしい。
なんて、言えなかった。