はぴねすっ!!!?
第23章 優しいがゆえに
父や母も大好きだった。
大切にしてもらってる。
病弱な静兄さんに付きっきりの母。
大抵家にいない父。
そして、素直に寂しいときは寂しい、と素直に言える修兄さん。
俺が何か言えるわけがない。
いや、いえなかった。
誰かがすごく意地悪で冷たくて最低だったら俺もなんか言えたのかな?って思う。
でも、みんなが好きで、優しかったら
言えないだろ.....我儘は。
きっかけは些細なことだったが、この熱を出した日を境にだんだんとそういうことに敏感になってる自分がいた。