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はぴねすっ!!!?

第23章 優しいがゆえに




「てわけで、俺は三男にして跡取りな訳。


やっぱり、弱味ってのは見せちゃダメだから、ポーカーフェイスを俺なりに習得したんだけど、椿ちゃんはすぐに気づいてさ。



まだまだだなぁ、って思った。」




そういって苦笑いしながら優さんは私の頭を撫でている。




優しさゆえに



さみしいって言えなくて、辛いって言えなくて。




どれ程苦しかったんだろう。




「ありがとな。椿ちゃん。



こーゆー話、ちゃんとしたのは椿ちゃんがはじめてかな。


薫とか晶は地味に勘がいいから気づいてるんだろうけど、俺から直接話したわけではないし。




ホント。ありがとう。




少し楽になったわ。」





「優さん.....」





もっと甘えていいのに。







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