はぴねすっ!!!?
第23章 優しいがゆえに
あぁ。もう、まとまりのない自分にあきれる。
言いたいこと、思ったことを一気に言った。
今は肩で息をしている私の音以外は何もない。
優さんは少し驚いた顔をしながらもじっと私を見ている。
私の思ったこと、伝わったかな.....
少しでも、たったひとつでも伝わってたら。
少しでも優さんを幸せにできたら。
こんなに嬉しいことはない。
その時、つうっと優さんの目から涙がこぼれた。
「えぇ!ゆ、優さん?!」
わ、私が泣かしたのか?!
と、年上を?!
「どど、どうしたの?え?
だ、大じょ.....」
大丈夫?といいかけたところで優さんにぎゅっとだきしめられる。
特別生の中でも一番大きいから私は優さんの中にすっぽり埋まる。
「.....っありがとう.....ありがとう.....」
そっと優さんの背中に手を回す。
そして子供をあやすかのようにゆっくりとトントン、とする。
「大丈夫だよ。
そばにいるから。」
いつまでそうしていたのだろう。
いつの間にか二人、抱き合ったまま、暖かな気持ちのまま
ゆっくりと夢の中に落ちていった。