はぴねすっ!!!?
第30章 冷えていく心
あのまま家に帰った。
サボっちゃった。
授業!と、思ったけど、どうせ今回は受けないし、別にいいやと開き直る。
でも、さすがに登校拒否はプライドが許さないから学校にはいこうと思う。
よし。
最初に戻っただけだ。もとはこうなる予定だった。と言い聞かせる。
「行ってきます。お父さん、お母さん。」
ふぅ、と息をはく。
「......お兄ちゃん、は。やっぱり私を憎んでるよね。
そんなこと忘れて調子乗ってたからバチでも当たったんだよね。」
写真の中のまだ、笑顔の兄に向かって話しかける。
「.....行ってきます。」
私は静かに家をあとにした。