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はぴねすっ!!!?

第32章 ほんとの気持ち




「熊のマスコットってなんだ?」




真剣に富希が聞く。



「私の家の鍵についてたマスコットがあったんだけど、」



「オー、あの買い物の日になくしたってやつか~?」


「うん。白の熊のマスコットだったの。


どこ探しても見つかんなくて。



それで。みんなにさよならをいった前日に......






その......」







今になって震えてきた。





あのときは平気だったのに。





「大丈夫よ、椿。ゆっくりゆっくり。ね?



私たちは味方だから。」





レイラに背中を撫でられ手を握ってもらう。





「その、熊は......




お、にいちゃんが、私にくれたプレゼントで。






それ、が、





バラバラにぶ、んかい......されて...






赤の......インクが......かけられ、て、て......






まるで、血......みた「わかった。もう、言うな.......」





目にうっすら涙がにじむ。


富希は難しく悲しそうな顔して私を止めてくれた。



特別生のやつらは......なんか、怒ってる。



「辛かったね。椿。


そんなことしたやつら、許さない。」




レイラ......





「な~、山内ちゃんよ。うちの生徒のなかに椿ちゃんと過去に知り合ってるやついねぇのか?」


「ちょっと度が過ぎるな。」


「やることがこぇえよ。」

「つばきんの過去を知ってるってことだよな。」


「もはや犯罪レベルじゃねぇか。」


「.....どうなんだ、山内。」





私の過去を知ってるなら。






何が目的でこんなことをするのか......。





「俺もこいつが転校してくる前にしらべたけどよ、ここの生徒何人いると思ってんだよ。しかも同い年とは限らねぇだろ?限度って物があんだろ。」





確かに。




もしかしたら






お兄ちゃんの知り合いってこともある。














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