はぴねすっ!!!?
第33章 日名川 麗羅
「そんで、ぐれたのよ。
髪は金髪に染めるわ、ピアスもあけるわ。
私を養子に出させたことを後悔させてやろうと思った。
でも、日名川の家も私にはもったいないくらい優しかった。
そこの家には今のお父さん、お母さん。
あと、一つ下の弟の大智。
ぐれた私を一生懸命受け入れてくれた。
だから、まさかのぐれ期は半年で終わったわ。
この人たちは私の事をおいていかないって思えたから。」
「そっ、か。そんなことがあったんだ。」
「うん。それで。
その、女子たちがいってたのは大智のこと。
血は繋がってないけど、今戸籍上は弟だしね。
大智は、私の事をずっと支えてくれたから......いつの間にか、彼なしじゃいられなくなってた。
ダメだ、と思ってても、すきになっちゃったんだから。」
そういいながら顔を少し赤らめるレイラはものすごくかわいい。
恋する乙女って顔してる。
「そしたら、信じられなかったけど、大智も同じ気持ちだったの。
だからね、内緒で付き合うことにしたの。
たとえ許されないことでも、結ばれなくても
こんな奇跡二度とないって思ったから。
堂々とデートもできない、人にも言えない、ましてやお父さんお母さんになんて絶対。」